東京オリンピックの代表選手が決まってきましたね!
2020年の東京オリンピックまで後1年…
とても楽しみです!
今回注目するのは『マラソン』
オリンピックに出場するマラソン選手の選考基準を知っていますか?
その選考基準により『悲運の男』と呼ばれた工藤一良さん。
工藤一良さんはなぜ『悲運の男』と呼ばれたのでしょうか?
工藤一良 マラソン界の悲運の男!?
マラソン選手だった工藤一良さんは『悲運の男』だと言われているようです。
『悲運の男』の理由とは何なのでしょうか・・・
工藤一良プロフィール
名前 | 工藤一良 |
---|---|
生年月日 | 1961年2月27日 |
出身地 | 青森県 |
工藤一良さんは1980年代~1990年代に活躍したマラソン選手。
高校時代には第29回全国高等学校駅伝競走大会で区間賞を獲得するなど注目の選手でした。
高校時代の活躍が認められ、リッカー陸上部(現在は休止)に入部。
リッカー陸上部でも
第36回十和田八幡平駅伝競走全国大会で区間賞獲得
などの好成績を残されています。
その後日産自動車陸上競技部に移籍し、ここでも多数の功績を。
そして21歳の時に第37回毎日マラソンで初マラソンに挑戦し2位に入賞。
このことにより、マラソン界でも注目の選手に。
しかし、1993年の上尾シティマラソンを最後に現役を引退されました。
現在は指導者として愛知製鋼陸上競技部のコーチをされています。
なぜ工藤一良さん『悲運の男』と呼ばれているのでしょか?
マラソン界の『悲運の男』!?
工藤一良さんが『悲運の男』と呼ばれる原因は・・・
1987年12月6日に開催された福岡国際マラソン。
ソウルオリンピックの代表選考レースとしてとても重要な大会になります。
ソウルオリンピックの代表選考レースは
の4つだと言われていました。
しかし、日本陸上連盟は候補選手6人に対し
原則として全員が福岡国際大会に出場するように
と要請します。
このことで『福岡国際大会』での日本勢上位3人が代表に選ばれる一発勝負に。
しかし、有力候補選手だった瀬古利彦選手が大会前に左足首を骨折し欠場されます。
瀬古利彦選手なしの福岡国際大会で
工藤一良さんは2時間11分36秒で日本勢3位に。
引用:NHK NEWS WEB
そのため、工藤一良さんがオリンピック選手に選ばれるかと思いました。
しかし、
経験不足が理由で保留に…
そしてその後の『びわ湖毎日マラソン大会』で
瀬古利彦選手が2時間12分41秒で優勝。
引用:NHK NEWS WEB
タイムは工藤一良さんの方が良かったにも関わらず、オリンピック選手には瀬古利彦選手が選ばれました。
当時この結果には世間から多数の批判が…
タイムよりも順位を優先させたオリンピック選手の選考基準はとても曖昧です。
この曖昧な基準により工藤一良さんは『悲運の男』に…
順位よりもタイムが優先される陸上の世界。
誰もが納得できる選考基準にはできないのでしょうか?
選考方法が東京オリンピックで変わる!?
工藤一良さんのような『悲運の男』が生まれないために『東京オリンピック』では選考基準が変わるようです。
一番の変更点は
一発選考の要素を取り入れること
17年夏から19年春まで行われる大会を「GCシリーズ」と銘打ち、日本陸連の設定タイムや順位をクリアした選手が「GCレース」への出場権を得る2段階選考となる。
19年秋から20年春までの男女各3大会「GCファイナルチャレンジ」の記録最上位者を選ぶ。
以前のような『条件の異なる複数のレースの結果』という曖昧な選考基準が終わるようです。
この新しい選考基準では最終的に重要なのは『タイム』
多くの人が納得できる選考基準になるようですね。
曖昧な選考基準で『悲運』と呼ばれる人がいなくなることが一番だと思います!
多くの人が納得できる選考基準というものを作り上げてほしいと思います(^o^)